自転車で諏訪湖一周
しばらく乗ってなかった折りたたみ自転車『NANOO』ですが、物置に置きっぱなしだったのがよかったのか(?)サビもせずそこそこいい状態でした。なのでちょっと装備を揃えて、諏訪湖一周をやってみました。
とはいえ、12インチのタイヤで走るのは、そこそこ大変ですね。諏訪湖の湖岸は結構サイクリングロードが整備されているのですが(整備中のところもあります)ときどき小さな段差を越えなければなりません。小さいタイヤだとわずかな段差、ちょっとした鉄製の側溝の蓋で容易くコケてしまうので、そのあたりに気を使わないと、そのうち怪我しそうですね……
そして新たな装備はこれ。
CATEYEのサイクルコンピューター(サイコン)です。これで走行距離や速度を測ることが出来ます。もっとお金出せばGPSがついたり活動量計と連携したりも出来る機種もあるようですが、これはシンプルに速度と走行距離だけです。
速度の計算は前輪のそばに取り付けた子機で行います。親機と子機の通信は無線です。結束バンドで無理矢理つけているように見えますが、元々そういう取り付け方です。
前輪には、このマグネットを取り付けます。タイヤが一周するとこのマグネットが子機のそばを通り、その磁気で回転を検出するわけです。タイヤの規格から円周が計算出来るので、タイヤが一回転したタイミングがわかれば、それに要した時間から走行速度が計算出来る……という仕組みですね。このマグネットは本当はスポークを挟むようにネジ止めすれば固定出来るのですが、この自転車にはそのままではつかなかったので、結束バンドで縛っています。
これで自転車が実際にどれくらいの速度で走っているのかが可視化出来たわけですが……別に速度がわかってもそれでどうにもなりはしないですね。これならスマホのアプリでGPS使って速度求めても良かったかも知れません。
でも、自転車の走行中にスマホ見るのはかなりの自殺行為なので、ぱっとすぐわかる計器をつけておくのは、それはそれで意味があるかも知れません。
なお、諏訪湖は自転車で1周すると大体16.3kmあります。休みながら走って大体1時間半で一周出来たので、お近くの方はやってみるのもいいかも知れません。
そういえば上諏訪の片倉館の入口で、eバイクの貸し出ししてたようですね。そっちならもっと楽でしょう。
一応サイコンのリンクだけ張っておきます。このQUICKはNANOOに(無理矢理)つきましたが、機種と自転車の組み合わせによってはうまく行かないこともあるので、サイコンつけるくらい自転車にハマってるなら自転車屋さんに相談するのもよさそうです。
ドキュメント『シン・仮面ライダー』~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~
シン・仮面ライダーの撮影ドキュメンタリーがNHKで放送されてました。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023041502528?playlist_id=f9dde2fc-cadd-411d-8b15-da560a75cbd8
先行してNHK-BS1で放送されていて、その評判が『パワハラ』みたいな話だったので、さてそんな感じの撮影現場だったんだろうかと、心配ではありました。
これについてはドキュメンタリーはそれ自体が『実際に起こったことを撮影したドキュメンタリーのプロデューサーによる創作物』という性質を持っていますし、見る人がそういう風に見ればそういう風に見れる(見れてしまう)ものなので、やっぱ自分でも番組見ておくべきだろうなと思ったのです。そこはNHK、ちゃんと地上波でも放送してくれたんでそれに乗っかったわけですね。
これ、プロフェッショナルの時だったかに庵野さんに『あっち撮った方が面白いから』って言われた、その通りに監督以外を撮ったのでは……? という予感がしている。#nhk
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
個人的な感想としては、
『撮影現場地獄だけど、パワハラではない』
でした。
いやはや、これは地獄ですよ。監督は『見たことないもの』を見せようとしている。じゃあ見たことないものってなんなんだ、となると、監督も見たことないので説明出来ない。
『僕のイメージを最初に出すことは実写においてはまずない』みたいなこと言ったね、監督。なるほど、自分の中にないものを求めてるのか。でもシンエヴァの時もそんな感じじゃなかった?#nhk
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
意外性。やっぱ、庵野監督は『自分の中にないもの』こそを求めてる。#nhk
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
これ、シンエヴァのドキュメントの時にも感じたな。答えは監督の中にない。とにかくやってみたどこかにある。
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
今回撮影にiPhone多用したのもそれじゃないかな。#nhk
だからとにかくいろんな角度を撮影したいので、iPhoneを多用する。小さくていろんな向きで撮影出来て画質も創作に耐えうるので、いいデバイスですよね。
ミリ単位で役者やモノの配置をあれこれ指図するのも、基本としては『見たことないものを見せたい』でしょう。
何度も撮って、アクシデントが重なったものをOKとするのも、殺陣が殺陣という流れになるのを嫌うのも、偶然によって生まれる『自分の中にないもの』に良さを見いだしているのでしょう。
こういう作り方、分かるような気がします。やってみなきゃわからない。
でも、それに付き合う人たちは大変だと思います。
蜘蛛の中の人、長回しでぶっ倒れちゃったじゃん……それでもダムで撮るならこの絵が欲しかったのか#nhk
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
これ、パワハラとかっていうのではないなあ。
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
答えがどこにあるのか、集団で考えている。
末端の人はどうしたらいいのか戸惑うし、真ん中の人はなにを言えばいいのかわからないし、監督だってなにがあればいいのかはやってみないとわからない。#nhk
トップである監督の持っていないものが求められているので、監督の言葉はどうしても『言葉足らず』になる。それを支える中間に位置する人たちはどういう指示を下に出せばいいのかわからないし、末端の人たちは何をしたらいいのか戸惑うしかない。
逆に言えば『全員が創作者で在れ』ということなのでしょう。
それを求められた関係者全員、気の毒すぎる。
でもまあ、これが庵野秀明という監督なのでしょう。ほんとカントク不行届だよ。
個人的にびっくりしたのは
「頭っから!」
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
監督の指示出しでここまで感情こもったのは、このドキュメントでははじめてでは。
ラストをどうするのか、ないものはどこにあるのか。#nhk
最後の戦闘シーンの動きをつけているところで、監督がダメ出しして(マスクを剥ぐ動きを)『頭っからいきましょうよ!』って声を荒げたシーン。NHKのドキュメンタリーに映る庵野秀明はいつもどこか気怠げだったのですが、ここだけは声に籠もったエネルギーが違いました。そこは言わなきゃ伝わらない、と思ったのか。
まあ結果としてみんな煮詰まってしまって、もうやめるか、みたいな雰囲気も出たんでしょうけど、そこで庵野監督が『すみませんでした』って謝った(らしい)というのが、すごかったですね……謝るんだ……まあ謝られたら「頭上げてください」ってなっちゃうよな……庵野監督、人誑しすぎる……これ計算じゃないんだろうね……そういう人なんだわ……そりゃ親密な人たちが「この人には私が付いていないと……!」ってなるわ……
こー、ものすごい現場を見てしまったな……って気持ちになりました。
まだ『シン・仮面ライダー』を観ていないのですが、なんとか都合つけられたらな、と思います。
あと
監督について語る池末さんの言葉がいちいち解像度高すぎる。#nhk
— 椎出啓 (@siidekei) 2023年4月15日
新展開
大変です。一体何年書いてないんですか。約三年ですかなんてこった。
抗がん剤治療の結果、幸いなことにブログの更新をしてない間も再発はせず、なんとかもうしばらくはここに居ていいよ、となったようです。
そして降って湧いた昨今のTwitterの情勢不安。いやマジでイーロンちゃんと商売する気があるのか不安です。駄目な意味で。
なので色々考えた結果、新展開としてSNSの新規開拓と、書くリハビリを試みることにしました。
SNSとしてはレターパック送れとか与謝野晶子怪文書で話題になったMisskey系をいくつかやってみます。今後のTwitterの様子次第(≒イーロンのおつむの状態次第)でウェイトを変えていく……って感じです。
書くリハビリは、ここでそのままやってもよかったのですが、既に創作発表の場として一定の地位を得たカクヨムでやろうと思います。しかし、ウケるようなペースで書けるとは思えませんので、いつの間にかやめるかも知れません。
まあとりあえず、ちょっとやれることやってみよう、と。そう思います。
Misskey.io ここら辺にいることが多くなりそうです。レターパックや与謝野晶子の震源地。この世に現出したカオス。
Dicekey.jp コノスの弓路さんが始めたとこです。アナログゲームメインのサーバー。
もじすきー ここにも時々います。一次創作文芸、読書、フォントなどの話が多そうです。
カクヨム ここではまず、『親子丼』形式を踏襲しつつ短い話を書いていくつもりです。