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上田『べんがる』


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上田城址公園をぐるりと一回りしてから、少し歩いて、小さなレストラン『べんがる』に行く。
てくてくと歩きだすと、大手門すぐ前の二中がちょうど文化祭だったらしい。校舎でも城内の会館でも歌いまくっている。歌うのがこの辺の中学校の文化祭のデフォルトなのかしらん? 商店街の交差点を渡ってから、車の通れないような狭い路地に入る。すると、気をつけてないと通り過ぎそうな古びた看板が掛かっていた。
入ると、これまた狭い。カウンター越しのキッチンではシェフが一人でフライパンを振るっている。あとはテーブルが3つか4つ。BGMにはジャズが流れていた。
メニューを見ると最初にカレーがいくつか並んでいる。ポーク、ビーフ、シュリンプ……どれにしようか少し(店の人からしたら多分『かなり』)悩んでから『ベンガルカレー』というのにする。店の名前を冠してるから、きっと一番おいしいに違いない……!


頼むとまず、お冷やといっしょに小さなガラスの器に、なにやら暖かい液体が入ったものが。一口飲んだ印象は、えらく優しげな味わい。なんなのかなと思って尋ねると、ミソスープだそうな。言われてみればたしかに糀味噌。でも、味噌汁というには出汁の味が何か違うような。もしかしたらコンソメを出汁として使ってるのかも知れない。
次に、コーンポタージュが。え、なに、スープが二つ出るって事? なんて店だ。こちらも大変柔らかな味。これでご飯かパンを食べたくなる。
そして少し大きめに野菜を切ったコールスローサラダとともに、カレーライスが。カレーを別の器に入れた、欧風のスタイル。辛味が強いけど、吠えたくなるような辛さじゃないあたりが、単なる辛いカレーとは違う。タマネギが結構入っているので、それがうまく味をつくっているんだろうか。ビーフは大変柔らかく、ライスといっしょに頬張ると、思わずニヤニヤしてしまいそう。コールスローサラダが付け合わせ、箸休めとしての働きをしていて、こちらもおいしい。
あっという間に食い尽くしてしまうと、それを見計らって、ロイヤルティが。コーヒーなのかと思ったらそんなことはなかった。こっちの方が嬉しい。
以上で、1750円。確かにカレーライスとしては、高い。けど、まんぞくまんぞく。


池波正太郎のエッセイに名前だけちらっと出ていた店だけど、なるほど、こういう雰囲気は好きなんだろう。