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納豆に含まれる豊富なタンパク質とカルシウムが骨になるのを助けてくれる役割を果たすビタミンK2。それにカルシウム満点のチリメンジャコ!(本文60頁より)──「そらいろな」

読書

そらいろな (電撃文庫)

そらいろな (電撃文庫)


表紙イラストからはなんのお話か想像しづらいライトノベル


中身は、こってりの高校野球スポコン物でしたとさ。


どうしても甲子園に行きたくて行きたくて野球部の監督になってしまった少女と、どうしても野球がやりたくてやりたくてそれでも野球ができない事情のある少年の、何ともむず痒いお話は、まさに水色。脳内ピンクな椎出には眩しすぎて……(笑)
さて、この本の注目すべき点は、やはりクライマックスの春季大会第1回戦でしょうか。
相手の先を探り合う心理戦は、野球という球技が持つ独特の雰囲気を楽しませてくれます。特に野球経験者には、たぶん。椎出は野球やったことないので判りませんでしたが(それはダメなんじゃなかろうか?w)
そこに高校生の『判っているのにどうにもならない感情』が相まって、本作を実に楽しいものにしています。


あとがきで著者が言うには、電撃文庫で約10年前にスポーツものを出してから、誰かが第二のスポーツものを出すだろうと思っていたら誰も出さなかったらしく。
言われてみれば、いわゆるライトノベルでスポーツものは見ていないような気がします。週刊少年誌には、常時何らかの形でスポーツものが連載されているのにね。この辺は、対象購買層が割とインドア派なので興味がないだろうというマーケティングや、書き手の方もインドア派が多くスポーツをメインに持ってこない、というのが何となく想像できるのですが、実際の所はどうなのでしょう。
まあそれはともかく。
著者が待っていた二番手は結局現れず、ふたたび著者が野球スポコン物を書いたのが今作。小ネタも終始野球から引っ張ってきて、そこに違和感を感じないではないですが、それがこの本のおもしろさを損なっているわけではないので*1、安心して突撃して良いのではないでしょうか。

つーか突撃するんだったらやっぱりカントク(メイドでドジッ子)だよねっ!?

*1:むしろそこで『違和感』を感じる書き手(椎出のようなアマチュア含む)がいることがスポーツものの二番手以降が出てこない理由だと思うのは前述の通り