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種運命の続きを、妄想してみる。

いろいろとアレな展開で、別の意味で伝説になりそうなアニメ、ガンダムSEEDデスティニー。
その最終回のあとの話を妄想してみる。



「シン、ほら、朝よ? ご飯出来てるし。今日は、結構美味しそう、って言うか、まともよ?」

あの戦いから、三ヶ月。
ルナマリアとシンは、スラム化しつつあるコロニーにいた。
原隊復帰することもなく、新しい生活を始めようとしていたのである。
というか。
すっかり腑抜けたシンをもてあますルナマリア、といった状態で。

「──」
「ほら、早く起きて。歯ぁ磨いて! 顔洗って! 着替えようよ! いつまでも着替えなかったら、腐っちゃうわよ?」
「──」
「……しょーがないなぁ。ほら、手伝ってあげるから!」

手伝うと言うよりは、ルナが一方的に歯ブラシつっこんで、水ぶっかけて、下着も含めて着替えさせる。
ミネルヴァにいたころはやったこともなかった料理だけれども、最近は、どうにか美味しそうな香りをさせることが出来るようになってきた。ジャンク屋にバイトってことで潜り込んで、どうにか収入を得ることも出来るようになった。
だが、シンは、あれ以来一日中、三角座りでぼーっとしている始末だ。
アスランに一方的に負けたことが原因かと思ったが、どうも原因はそれだけではないような気がする。
以前なら、古いケータイの画面をじーっと見ていることが多かったが、今はそのケータイもない。

「……ケータイフェチだったのかしら?」

ちょっと違うような気もするが。
まあいいや。今度ケータイ買ってあげよう。バイト中でも電話できるし。ピンクのケータイが好みなんだろうか?


「おーい、バイトー! 始めるぞー!」
「はーい!」
さながら『船の墓場』の様相を呈している、宇宙空間。戦闘で破壊された艦船やMSが集まっている。ルナのバイトは、MSを操って、ここから使えそうなパーツを引っ張り出すことだ。
ルナの乗っているMS、実はインパルス。補給の利かないパーツの類を、ジャンクパーツで補ったので、少々姿がザクっぽくなっている。
「赤く塗ろうかしら……?」
「よそ見してるなー!」
「あっ、すみませーんっ!」
いかにミネルヴァでは『撃墜され女王』だったルナといえども、腐ってもザフトの赤服。操縦技術のおかげで、とりあえずバイトでそれなりに稼ぐことは出来た。もう一人、相方の赤服は本当に腐っているが。


その、腐ってる方の赤服、シン。
ルナがバイトで汗をかいている間、彼がどうしているかというと。
ずーっと、部屋で三角座りをしていた。
はじめはアスランに負けて悔しい、とか、あの戦いは何だったんだろう、とか思ったりもしたのだが。
──もう、MSもない。戦う力が、俺にはもうない。
復讐のため、戦ってきた。何のための復讐か……マユのため、ステラのため……いや、もう、よくわからない。
その復讐のための力は、もうない。
そう思うと
──明日って、ない……もうないんだ……ステラ、マユ……
明日が明ければ今日になる。けれども、明日を見失ったシンには、今日も、ないのだった。



こんなダメ人間のシンしか思い浮かびません。ここから復活するには、何が必要なのか。
つーか、たぶん主役はルナマリアに(笑)