思うところあって、ちょっと長浜に行ってきました。
ふと見ると、なんとも言えぬ雰囲気の看板のお店が。
正面に行ってみると
『堅ボーロ』!?
ボーロが堅いとはどういうことなのか。しかも、なんか陸軍御用達とか書いてあるし。
で、お店に入って、買ってみました『堅ボーロ』。ぱっと見、唐揚げのように見えなくもありません。
お店の方いわく、パンを二度揚げて生姜糖をかけたもの、だったかな。
「生姜ですか。実は、金沢から来たんですけれども」
「ああ、柴舟ですね」
お店の方『柴舟』知ってた!
この『堅ボーロ』、明治の頃作られたお菓子で、日露戦争の折には慰問袋に入れるお菓子として陸軍からの引き合いがあったとか。『亡露』と引っかけたとか引っかけないとか。
食べてみると、確かに堅い。超堅い。お店の方に『はじめは口に含むようにして』と言われたのも納得です。油断すると痛い目見そうです。
こんな缶に入れて売られていたこともあったとか。なお、1ポンド入りだったそうです。まさかのポンド法。
お店は第二次世界大戦の前からずっと同じ場所で商っているのだけど、お店の看板は戦争の時、金属供出に出してしまったので、いまの看板は戦後になって作った二代目だそうです。
さらにぶらりと歩くと……
ああ、中華料理屋さんかな……そーいえばお腹空いたな……と、よく見ると
『ホワイト餃子』と書いてあるではありませんか。ここでまさかのホワイト餃子。お昼ご飯決定です。
で、お店に入ってさらにびっくり。
『イタリアン焼きそば』がある!? 新潟の、あのイタリアン!?
というわけで。
両方頼んでみた。
た、たしかに、ホワイト餃子とイタリアンです。この二つを一緒に食べられるとか、このお店どんな天国なんですか。
いやはや長浜、奥が深いです。