- 作者: 上月雨音,東条さかな
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/03/08
- メディア: 文庫
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ヒロインの家族の招待で、場違いなパーティに出席!
普段しないメイクをして、実はお嬢様だった先輩が登場!
警察官もそのパーティに出席!
そこで起こる、殺人事件!
すげえ。なんてベタな殺人事件(ミステリー的な意味で)なんだろう。
ドレス着ているヒロインふたりはシノシノもキララもペタなのにどうs
……げふん。
相変わらず、殺害方法ではなく、殺害動機を推理するミステリー。はたしてこれがミステリーとして正しいのか、椎出にはよくわかりませんが、読者に考えさせる、という点では今作は割と成功しているように思われます。
前回がシノシノの敗北を描いたのに対して、今回は、言うなればやり過ぎるシノシノを描いたと言えるでしょうか。いずれは『僕』が直視しなければならないであろう、シノシノの『正体』の片鱗をうかがわせるエピソードです。*1
おそらくは今作を読まずともSHI-NOを理解することは可能でしょうが──やはり読むべきでしょう。そして、読者も『僕』と同じく、彼女を正面から見つめなければならないのです。
それはそうと、キララといっしょに『僕』をからかうシノシノがかわいくってもう、表紙イラストなんてとうとう制服+ランドセルですよどうしましょうもう持って帰っていいですよねいいよねお持ち帰りぃぃぃぃ!
*1:シノシノが『やり過ぎたこと』については、嫌悪を感じる人もいることでしょう。しかしシノシノは今回は『負ける』わけにいかず……最後に『圧勝』してしまうのです。彼女の『圧勝』には椎出も決して諸手を挙げて喝采をおくるわけではないのですが、ある意味、大変彼女らしいといわざるを得ないのも、事実です