ちょっとサボってました。治療5クール目開始です。

お久しぶりです。生きてます。

髪はさらに抜けました。最低気温が余裕で氷点下になる当地では、朝が辛いです。髪は長い友達という言葉は嘘だった。あいつらは抗がん剤であっさり裏切ります(抗がん剤なら仕方ないとも言えるのですが)。

 

サボってる間に、いろいろありました。

3クール目の投与のあと、台風19号襲来。いやー洒落にならんわアレ。幸い自宅は、強風で押された窓ガラスからの雨漏りとか、屋根瓦が少し(雨漏りはしないレベル)ずれた程度でしたが、近所でも避難指示が出たところもありますし、様々な被害を受けたところもあります。長野県は山岳バリアーで台風に対抗できる、という油断があったのかもしれません(少なくとも椎出にはその油断があったと言わざるを得ないです)。収穫期の大雨ということで、今年の農業は散々なようです。

台風襲来の時は、避難所に行くべきかどうかをずっと考えていました。起こり得る災害の種類と程度、自宅の強度、避難所までの経路、治療中の体力で避難所まで安全に行けるのか、避難した後の感染症のリスク、エトセトラ、エトセトラ。10月12日夕方の段階で『避難所へは行かず、自宅で安全を確保する』という結論を出し、結果としてはそれで無事でしたが、果たしてその判断が正しかったのかどうか、いまでもちょっと悩みます。

 

あと、前回のエントリーで『無理』と書いてたインフルエンザの予防接種ですが、主治医の先生と相談の上、自分も受けてきました。やはりここでも感染症のリスクを下げることが優先されたわけです。

でも、やっぱり体に負担のかかることなので、もし抗がん剤治療中の方がこれを読んでいたら(参考にならんと思うけど)予防接種の類については、必ず主治医と相談してください。

 

4クール目もなんとか乗り切り、今日、5回目の抗がん剤投与を受けました。6クールの計画なので、あともう一回投与を受けて、年内に予定を終えることになります。その結果を検証するのは年が開けてからの段取りになるので、『あともうちょっとだけ続くんじゃ』といって倍以上続く可能性もありますが、まあそれはそのとき考える、ということで。

毒にも薬にもなる

抗がん剤治療も2クール目の2週目を無事(?)迎えようとしてます。副作用のいくつかが落ち着いてくるタイミングです。

化学療法にも色々あるようなので一概には言えないのですが、大雑把に椎出の場合どんな副作用が起こっているのか、参考程度にだらだらと書いてみようと思います。

 

  1. 抗がん剤投与直後〜1週間
    5種類の抗がん剤を使っているのですが、この中にアレルギー様症状を起こすものがあります。これは投与直後に発生する可能性があるので、ちょっとずつ点滴をして様子を見る必要があります。まあ、幸い何も起こらなかったのですが。
    その後、吐き気や食欲不振……が起こるはずでしたが、あまり起こりませんでした。ただ、味覚の変化が発生して、白いご飯が食べられなくなっています。酢飯や炊き込みご飯、カレーライスは食べられたので、匂いがダメになったのかな……
    ちょっと困ったのが、便秘。腸の動きが抑制されるからみたいです。水分摂取を心がけたり、少し歩いたり、場合によっては便秘薬(酸化マグネシウム錠というめちゃくちゃ化学っぽい薬)飲んだりしてます。人によっては浣腸などの強硬手段に出ることもあるそうです。
    あと、免疫力が下がり出して、口内炎ができやすくなります。入院の時はわざわざ歯科口腔外科で歯磨き指導受けたぐらいです。あと、虫歯がある場合、ここで強制的に治療となります。ぎゅるぎゅるぎゅる。
  2. 1週間後〜2週間後
    この辺から、どんどん免疫力が下がります。なぜ下がるかと言えば、白血球や血小板、赤血球が少なくなっていくからです。白血球が少なくなれば感染症にかかりやすくなります。手洗いうがいが欠かせません。今年はインフルエンザの流行が早いようなので、同居してる両親に予防接種を受けてもらう予定です(自分自身はさすがに予防接種無理)。
    血小板が少なくなると血が止まりにくくなるので、怪我をすると文字通り命取りになり得ます。鼻血の出やすい椎出は要注意です。死因・鼻血はちょっと嫌な人生の終わり方なので、鼻をかむのも自重してます。あと、髭剃りは電動シェーバーでサッとやるようにしてます。ホントはT字髭剃りでしっかり剃るのが好きなのですが、仕方ないですね。
    赤血球が減少するっていうのは、つまり、貧血状態ということで、少し目眩が起こりやすくなっています。入院してた時には夜中トイレに行こうとして倒れかけました。鼻でもぶつければ死因・鼻血というちょっと嫌な人生の終わり方以下略。
    血液の変化のほかに、この頃には熱がちょっと出ます。ぴったり1週間で熱出しました。解熱剤を使うほどではないにしろ、しんどかったですね。
  3. 2週間後〜3週間後
    この辺りから、脱毛が起こります。全身の毛が抜ける可能性あるのですが、今のところ髪の毛がごっそり抜けたほかは、脇毛や陰毛、鼻毛がちょっと抜けたぐらいです。すね毛は意外と抜けないですね……個人差あると思うんですが……あと、髭が伸びなくなりました。お手入れ簡単(いいのかそれ?)
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    髪の毛はこんな感じ(ピント合ってないやん)。いっそ全部抜けてくれ!とも思うのですが、これから抜けるのかどうなのか……
    それと、手足に痺れが出てきます。使う抗がん剤によりけりらしいのですが、椎出の場合、指先と爪先に痺れが出てきています。キーボードやタッチパネルの操作がちょっとやりづらいです。ただ、治療効果を最大限にするには、我慢するしかないと。「箸が持てないレベルになったら薬変えましょう」的なことを言われているのですが、箸を持てなくなったら生きていける自信がちょっとないです。いや意地でも食べますけど。痺れに関しては治療が終わっても元に戻り切らないことがあるというのが、ちょっと気になってますが……それはその時考えましょう。

 

3週間で1クールなので、大雑把にはこんな感じです。これを繰り返す……ちょっと心折れそうですが、椎出は吐き気や倦怠感がわりと少ない方みたいなので、ちょっと頑張ってみるか、と。そんなことを思っています。

来週は3クール目の抗がん剤投与です。毒なのか薬なのか、ギリギリ境界線上にある薬、打ってきます。

そして次のクールが始まるのです。

抗がん剤治療にも色々あるのだと思いますが、椎出の場合、

(1)抗がん剤5種類を点滴

(2)2週間ぐらいの間に色々副作用が出る

(3)1週間はお休み

(1)に戻る

って感じで、3週間を1クールとしてこれを繰り返す(合計6クール)事になっています。1クールは3ヶ月とちゃうんかい、とつっこみたくなりましたが、それはすごくどうでもいいことなのでさておいて。

今日から、2クール目の開始という事で、病院行って点滴を受けてきました。

一度に全部点滴するわけにはいかないので(急性の副作用などが発生した時に、原因がわからなくなるからでしょうねー)順次点滴をしていく……単純計算で5時間15分かかるそうです。長えよ。

時間がかかることはわかっていたので、時間潰し用にKindle PaperWhiteを持っていったのですが、点滴の針を肘に近いところに刺す事になってしまい(椎出の血管は細いのか肉に埋もれてるのか、毎回看護師さんに手間を取らせている……)左腕がほぼ動かせない状態に。それでわかったのですが、PaperWhiteは片手で操作するにはちょっと大きい……ページめくりがうまくできない……まあ、頑張って読みましたけど。他にすることないし。

ハードウェアボタンも、それはそれで意味があるんだよなあ、としみじみと思ってしまいました。