年末!

 なんか色々あった2011年も、暮れようとしています。

 去年の今ごろは『日常の小説』のネタ出しをしてました。
 本出すところまで書けないんじゃないかなって何度も思いましたが、原作のあらゐ先生やアニメを担当された京都アニメーション様、そして角川書店スニーカー文庫編集部の皆様のお力添えのおかげで、8月に上梓することが叶いました。
 そして読者の皆様の好評をいただき、増刷の栄誉に預かることまで、出来ました。編集部気付で届いたアンケートはがきを拝見した時には、騒いじゃいけないお店だったにもかかわらず、跳んだり跳ねたりしそうになりました。
 三十代独身男性ヲタの例に漏れず、椎出も漫画やアニメは嗜むのですが、その中でも『日常』は特別なものになりました。年が明けると、NHK-Eでのアニメ放送が始まります。全12話に再編集されたものになるようで、これもまた楽しみです。

 よいこともありましたが、親しい方を失ったりもしました。『工房・匠』の主宰、sfこと古谷俊一氏が急逝されたのは、痛く衝撃でした。氏には是非、『日常の小説』を読んでいただきたかったのですが、執筆が間に合いませんでした。

 世間にも、いろんなことがありました。大震災は言うに及ばず、本当にいろんなことがありました。
 2012年が、皆様にとって、良い年でありますように。
 それでは、幸いにして次がありましたなら、またお会いしましょう。

 椎出啓