花粉症の薬を買う

椎出は高校の頃から花粉症がひどくて、3月あたりから7月頃まで、鼻水やくしゃみが止まらない。目安としては、北陸だとニセアカシアの花が終わる頃まで続く(防砂林としてニセアカシアが植えられていたのだ。こいつの生命力は異常で、ほっといてもどんどん大きくなる。砂丘地に植えるにはちょうどいいが、後々厄介)。
で、長野県に引っ越したいまでも花粉症は続いている。というか、まわりが山になっている分、余計ひどい。一体いつまで続くんだろう。不安である。
なので、薬局が花粉症コーナーを殺虫剤コーナーに模様替えする今の時期でも、椎出は花粉症の薬が欠かせない。
ところが、常備していた薬が切れてしまったので、薬局に買いに行ったのだけれども。
最近あれこれ騒がれていた薬事法改正のあとなので、どの薬の箱にも第1類とか第2類とか書いてある。
第1類になっている花粉症の薬は、効き目がすごいのだけど、飲んだあとしばらく、喉や鼻の奥がカラカラして苦しい。おかんも飲むことがあるので、それはちょっと避けておいて、第2類に分類された、いつも飲んでいる薬を買うことにした。
そしたら、レジのお姉さんに
『説明しましょうか?』
と聞かれたんである。
そう。第2類の薬の販売時には、簡単な説明を口頭で行うことが、努力義務として定められていたんである。
『いや、いつも飲んでいる薬なので、大丈夫です』
と答えると、
『判りました、いつでも聞いてくださいね』
てな感じである。
なるほど、薬を買うときに、こんな風になるのが今回の薬事法改正の一端なワケか。