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ぐるぐるまわるよいつまでも、のおわり──新ソード・ワールドRPGリプレイ集Waltz(5)

読書


どんなお話にも、基本的には終わりというものがあり、たいていの場合、何らかの形で終わりを目にすることになります。
というわけで、たいていの場合腹黒いGMと腹黒いプレイヤーの腹の探り合いになるソード・ワールドのリプレイ集の中では、そのあまりのほのぼのさに評価も分かれそうなWaltzもこの第5巻で完結。
第4巻の締めがアレでナニだったので、PCを次の舞台に向かわせるためのエサをどうやって与えるか、が問題となるわけですが。
そのエサの提示を、Waltzでは12.5話として、独立させています。
単行本に入らなかったプレイを『.5』話として収録するというケースはあったと思いますが、12.5話は外伝的セッションではなく、むしろ重要なキーワードが多発しています。
けれども、というべきか。そして、というべきか。全員揃って、13話。
Waltzはやはり、全員がちゃんと揃っていなければダメなお話なのだと、GMが考えていることが推測できます。
そのおかげでか、すっきりとした気持ちで最後まで読むことができました。


なお、最後のラストボスとの戦闘シーンがおよそ21頁。
そのあとの、告白シーンが合計約16頁。
140頁の最終話のうち、告白シーンが11.4%ですよ、奧さんッ!
これは本当にソード・ワールドRPGリプレイですか? 
実はダブルクロスだったって事はありませんか?
……表紙を見ると、やはりソード・ワールドのようです。
個人的には大歓迎の方針ですが! ラブコメウェルカム!


さて、大好きなWaltzですが、ちょっと気になるのが、時折入る監修者のコメントです。
アレクラストの世界観に関わる、どうしても補足が必要であるGMの裁定に関して、本文中で監修者のコメントが入っている(まあ、言ってしまえばGMの裁定が間違っていると書いている)のですが、何度読み返しても、これを読むと興醒めしてしまいます。
セッションが実にテンポ良く書かれているだけに、このコメントが、実に気分を盛り下げてしまいます。
ソード・ワールドRPGリプレイ集は現在雑誌連載シリーズもあるのですから、世界観をより掘り下げていく解説はそちらに譲って、Waltzではこのようなコメントは監修者あとがきのような形で触れてもらえた方が良かったのではないかと、そんな気がしてなりません。


そんなことよりも、ブランシュは巻末イラストのようにモジモジして相手の服の裾掴んでいるのが素敵で可愛いと思うよ!