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親子丼、シリーズ『あの二人の、二人の娘』

掌編

ずいぶん久々の親子丼。チマチマ続けてはいたのですが、いつのまにかあの二人は結婚しておりました。
で、十数年後のお話です。

「メガネ! ニーソ! ヘソ出しセーラー!」
「恥ずかしいこと叫ばないでよお姉ちゃんっ!」
「恥ずかしい事なんてないわ!」
「いやもー、思いっきり恥ずかしいし」
「昔、えらい人は言いました。『巨人・大鵬・卵焼き』と。3は聖なる数字なの。とりあえず三回繰り返せばそれなりに説得力が出るのよ!」
「うそだーっ!」
「えらい人はこうも言ってるの。『萌え記号もひとつひとつでは脆くとも、三つ合わせれば三本の矢。凍てついたマジメな心も貫くであろう』って」
「言わないし。第一おねーちゃん、メガネやニーソはともかく、ヘソ出しセーラーって、そんなの揃ったら、ドン引きでしょ……」
「んー……じゃあ、スク水! ニーソ! セーラー服!」
「じゃあ、ってなによそれは!?」
「おへそ出しちゃダメなんでしょ?」
「だからって、なんでメガネ外してスク水にしちゃうのよ!?」
「んー、検証のために着てみましょ」
「うわっ、お姉ちゃん三つとも着たの!?」
「じゃじゃーん!」
「こ、これは……なんて痛々しい……」
「というわけで、今日はこれで登校ね!」
「は、離れて歩いてよ……」


──おまけ、水泳の授業のあと──
「ああっ、下着忘れたーっ!」
「やっぱり!」
「ねえ貸して!」
「持ってないわよ予備なんて!」
「今着てる奴でいいから!」
「私はどーするのよ!」
「……新しい世界が開けるかもよ?」
「そんな扉は、お姉ちゃん一人で開いてて!」
「……それもいいかもー♪」
「いややっぱりよくないから!」

姉妹は、双子、もしくは年子です。あんまりちゃんと設定してないのはいつものこと。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2007/06/20070615.html#120000