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親子丼シリーズ『親子サンド』

掌編

『というわけで』
『なんだよ』
『謎の食品、親子サンドを再現してみたの』
『再現、って……』
『多分、鶏肉と卵だと思うのよね』
『まあ、ふつうはそうだろうな』
『そこで』
『待て』
『なによぉ』
『なんだ、そのミツバは』
『もちろん、トッピング』
『ハーブは使うかもしれんが、ミツバを使うサンドイッチなんて、聞いたことないぞ』
『あったり前よー。今作ったもん』
『あと、ゴミ箱に捨ててある、大量の鰹節はなんだ』
『出汁とったの』
『なんで出汁とるんだよっ!?』
『だから、親子サンド』
『だから、って……まさか……』
『そして出来ましたッ! コレが親子サンドですっ!』
『ちがうっ! それは親子丼をパンにぶっかけただけだっ!』
『親子サンドですっ!』
『挟んでねえっ!』
『さあ召し上がれッ!』
『絶対イヤだっ!』
『遠慮せずにさあどうぞっ!』
『ぜひ遠慮させてくれっ!』
『ニシンと数の子よりはマシよっ!』
『垂れてる垂れてるッ! 振り回すなバカ娘ッ!』
『なんで食べてくれないのっ! 他に女がいるのっ!?』
『いたらどんなにかイイだろうなっ!』
『じゃあここは一つ、あたしで手を打っておくってコトで』
『それところとは話が違うッ! その紅ショウガが大量に乗った親子サンドとやらをこっちに差し出すなっ!』
『七味もかけてあるわよ?』
『じゃあなんでそこにおいてあるのがカレー粉なんだっ!?』
『最後に愛情をひとさじいれたの』
『お前の愛情はカレー粉程度なのかっ!?』
『エスニックな愛よ?』
『そんな愛だったらいらねえッ!』
『じゃあ、山椒を大さじ一杯……』
『いま振りかけるなよっ!』
『砂糖で相殺』
『出来てねえよっ!』
『味噌もどうぞ?』
『どうぞじゃねえっ!』
『残したらお百姓さんが泣くわよ?』
『こんな料理みたお百姓さんが泣くわい』



なんで親子サンドなのか……いまだによくわかりません(笑)
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/01/20050106.html
例によって、#もの書きにて。